夏本番が近付いてきましたね、暑くなるにつれて、水辺が恋しくなります。
楽しいレジャーとして水遊びが出来る反面、毎年痛々しい水難事故のニュースを目にしますね。
ネガティブなニュースではありますが、危険を知らないと知っているとでは安全度も大きく違っています。
例えば、足の届く場所だから大丈夫だろうと思っていても、冷静になれば立てる場所でもパニックになって溺れる事はあります。それを知っていれば、足が届く場所で遊んでいる子供もちゃんと見るや、自身も気をつけることで防げる事故も多いです。
それでは、一読してくだされば、水難事故の可能性を少しでも減らすことに繋がることを願い、生々しい情報や表現もありますが、危険を知り、避けるためにまとめていきます。
多くの方に知っていただけるように、敢えて、水難事故とは関係のない当ブログにて紹介させてもらいます。
もくじ
これだけ知っておけばかなりのリスクを減らすことが出来ます
- ライフジャケットの着用(浮くことが出来れば多くの場合救助出来ます)
- 雨の後に川遊びに行かない(毎年の様に雨の後の川遊びの増水の事故が起きています)
- ため池には近づかない(人が入ると上がってこれる構造にはなっていません)
- 子供から目を離さない(絶対的な原則です)
- 飲酒はしない(水難事故に遭う大人の多くは飲酒しています)
以上の点ならば、1分もせずに覚える事が出来ますので、どうか気に留めておいて置いて下さい。
以下で詳しい事は解説していきます。
年間の水難事故の死者数
年間2~300人ほどの方が水難事故により亡くなっております。交通事故に比べれば少ない印象もありますが、ほぼすべての人が年間を通じて、毎日交通に関わる事に比べれば、水遊びに関わる事は年間の限られた期間の僅かな日数で、さらに一定の人数、であることを考慮すれば、危険性は高いとも言えます。
それでは、水遊びをしなければ良い、と言う極論もありますが、レジャーには危険もありますが、リスクを知っておくことで回避できるものが多いです。また、外遊びの機会を減らすことにより、他のリスクがあることも然りです。
発生件数の半数が死亡事故になっている
発生件数が500(水難者は600名ほど)件ほどなので、水難事故が発生してしまうと非常に危険であることが分かります。
では、水難事故に合わないために、データを見ていきましょう。
子供の事故が多いわけではない
ニュースでは、子供の痛々しい事故が報道されますが、中学生以下の子供は、全体の15%程なので、印象ほどは多くないかもしれません。
水難事故が多い場所
海が53%、河川が36%と実に2つで9割近くを占めており、やはり海や川が危険です。プールは1%以下と、非常に少ないです。しかしこのデータは令和2年のものなので、多くのプールが閉鎖されていたので参考までに。
水難事故が多い行為
水泳14.4%、水遊び24%、魚捕り、釣り21%と、家族連れのレジャーに関連するものが、実に6割を占めています。
川遊びの危険
海遊びをする人の全体の人数と川遊びをする人の全体の人数だと、データはありませんが、海遊びをする人の人数が多いでしょう。その中で、河川での事故が多いということは、やはり川は危険であると言えます。
- 複雑な流れがある
- 滑りやすい
- 急に深くなる場所がある
- 急な増水
などの危険があります、どれも瞬間的に訪れます。
大きな石の周りは水流によって深くなっていたり、川底の石の苔で滑ったりします。
また、増水すると河原は川底に、中洲は孤立します。その場で雨が振っていなくても上流の雨で一気に増水することもあります。
川遊びの危険への対策
- ライフジャケットの着用
- ウォーターシューズ、ラッシュガードの着用
- 川の危険を知っておく
- 気候状況を知っておく
- 飲酒しない
などが上げられます。
川遊びと言えども、きちんとした装備が必要です。また、川は危険であるという認識を持っているだけで子供から目を離さない(事故は瞬間的に起こります)という注意をすることが出来ます。
危険な川は看板なども設置されていますので、当然その様な場所は避けます。
国土交通省の「川の防災情報」で、全国の川の水位などを確認出来ます。
地域で少しでも天候に不安がある時は川にいかないのでも良いでしょう。
飲酒に関しては、水に入るのであれば大人だけのグループでも、小さな子ども連れであれば尚更、禁止すべきだと思います。
海水浴の危険
- 海の流れ(離岸流など)
- 大型の浮き輪に乗って流される
- 親とはぐれ溺死、砂浜で遊んでいて波にさらわれる
海水浴では、主に海流によって起こる事故が多いようです。流れたサンダルや、ボールを追いかけて戻れなくなったり、大型の浮き輪に乗っていたら流される事もあります。
離岸流という独特の流れで一気に沖に流される事もあります。
また、潮が引いているときに岩場に渡り、日光浴・遊泳をしていたところ、潮が満ちた状態となっていることに気づいたものの、自力で戻ることができなくなり、118番通報したという事例もあります。
また、海に入っていなくても、砂浜で遊んでいても波があるので注意です。
人混みの海では、親とはぐれて、親を探しに海に入り溺死と言う痛ましい事故もあります。
海水浴の危険への対策
- 管理された海水浴場で泳ぐ
- ライフジャケットの着用
- 子供から目を離さない
- 飲酒しない
海には危険な浜辺もありますが、管理された海水浴ならかなり危険は軽減出来ます。
管理された海水浴場の特徴
遊泳区域を示す旗(エリアフラッグ)が立てられている
遊泳区域を示すブイロープが張ってある
ライフセーバーや監視員等が常駐している(例:監視塔)
などです。
ライフジャケットの着用も大事で、以下の様な事例もあります。
家族で海水浴に来て遊泳していた子ども2人が、保護者が荷物の準備をしていた際に沖に流されたもの。一人の男児は子供用救命胴衣を着用しており、もうひとりの男児はその救命胴衣をつかんでいました。子どもが沖に流されたことに気づいた保護者は、海水浴場の監視員に救助を依頼し、2人は救助されました。
~引用元は後述~
まさにライフジャケットが、貴重な二人の命を守りました、もしも救命胴衣を付けていなかったらと思うと怖いですね。
子供から目を離さないのは基本ですね、浜辺でも流される事例もありますし、海に入っている間は浜辺から見るのではなく、近くで泳ぎましょう。
離岸流や潮流の危険と対策
離岸流とは、その名の通り、岸から離れる流れで非常に強く、急に一気に沖に流されます。
まず潮の流れは非常に早く、泳ぎに自信があるから大丈夫という事はありません。早い潮流は競泳のオリンピック選手の泳ぐスピードよりも遥かに早く、人の力で抗えるものではありません。
離岸流はお盆の時期に多く発生することから、昔の人はお盆は霊に足を引っ張られて溺れるから海で泳いでいけないと言っていたそうです。しかし、現在は毎年気候も大きく変わっていますので、時期に関わらず離岸流について知っておいた方が良いです。
急に沖に流され時に、離岸流だと気付けば対処出来ます。
まず、普通は岸(海岸方向)に泳いでいきますが、それでは海の流れには勝てず流されます。離岸流は、岸から垂直に狭い範囲(10M~30M)で起こるので、岸から平行に泳いで離岸流から抜け出します(短くて数メートル長くても30Mです)。その後、岸に向かって泳ぎます。
画像は上記のリンクより引用しています。
離岸流に関して詳しいので一読をおすすめします。
水遊びで共通して守ること
飲酒しない
溺れる方の多くはアルコールを飲んでいます。
欧米では条例で海岸での飲酒を禁止している国もあるほどです。 事故に繋がる危険性が高いので、アルコールを飲んだら泳がないことを心がけましょう。
大人自信が泳がなくても、子供を連れている時は飲酒はしないのが絶対です。
しかしながら実際には、海や川のレジャーでは飲酒している大人が一般的と言っても良いほどに多いのが現状です・・・
助けるために水に入るのは危険
誰かが流された場合など、助けに入った人も溺れることが多いことは水難事故の報道でご存知だと思います。多くは、子供が溺れ、助けに入った父も溺死というニュースは毎年見かけます。
正しくは、浮くものを投げて、岸から声をかけて誘導する、大声を発する等して周囲の人に知らせるともに、救助機関に速報するなどが大事です。
しかし、家族の危機にその様な冷静な対応をすることは困難であると思えますので、やはりその状況にならないようにリスクを周知しておくのが重要ですね。
基本的には浮いて待つのが良いので、ライフジャケットの着用がいかに重要かが分かります。
ある程度自分で行動できる年齢の子供には、仰向きで浮く、背浮きの練習をしておくと良いです。
ため池には近づかない
海や川に比べると、ため池で遊ぶ人の数は絶対的に少ないと思いますが、相当に危険度が高く、悲惨な事故になるのがため池です。以下の事故はつい最近のことです。
香川県丸亀市綾歌町のため池で、「人が落ちている」と近隣住民から110番があった。駆けつけた救急隊員が、水中に沈んでいる男性(33)と、水面に浮かんでいる小学1年の息子(6)を発見。男性は現場で、息子は搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。
丸亀署の発表によると、ため池の水深は約6メートル。周囲に柵はなかった。父子で釣りに来ていたが、帰宅が遅いため、妻が現場に行き息子を見つけ、近くの住民が通報したという。同署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。
ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか より引用
ため池事故をなくすために、上記のリンクの水難学会が検証したところ
子供が先に落水したらどうでしょうか。当然大人が助けに池に入ることでしょう。そして子供を陸に上げようとしますが、上げることができるでしょうか?動画3をご覧ください。ポリタンクに水を入れています。重さはほぼ18 kgになります。小さいお子さんの体重を想定しています。お父さん役が頑張って陸に上げようとしていますが、かないません。そして、最後はポリタンクを水没させてしまっています。これこそ、現世の地獄です。
同リンクより(スクリーンショットなので動画はリンクより)
上から見ると、一見穏やかな傾斜で、仮に溺れている人を見つけても助けられる気がします。
水辺の近くまで子供が降りて、魚を触っていて落ちたのを助けに行ったのかもしれません。
ため池は構造上、人が入ることを想定していません。一度滑って落ちれば、這い上がることができない構造になっていると考えてください。
ため池は、そのほとんどが遊泳禁止、釣り禁止となっていますが、やはり釣りをしている人はいます。安全に見えても、川遊びが出来る公園や、海水浴場に比べると、とても危険なので、ため池には近づかないのが絶対ですね。
水難事故防止への取り組み
背浮きで救助を待とう
「背浮き講習」
体操服を着たままプールに入り、水面に顔を出して浮かんだ状態を保つ「背浮き」に挑戦した。
最初はペットボトルを抱いてあおむけになって呼吸法を練習。消防隊員から「体に力を入れすぎないで」「少しのけ反るように」などとアドバイスを受け、慣れてくるとペットボトルを使わず、手足を伸ばした背浮きを成功させていた。ライフジャケットを使い、水に浮く感覚も体験した。
ライフジャケット着用で水難事故を防ごう
- 晴れていても上流の雨で急に増水する可能性がある
- 水門や消波ブロック付近は吸い込まれる恐れがあり近づかない
- 水が濁っている時は危ない
- ライフジャケットは有効
最後に
以上、水難事故のリスクや対策をご紹介しました。
この様な事を知ると、水遊びはやめようと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、家を一歩出れば交通事故の危険はありますが、1日ずっと家にいる人はいませんね。家に引き籠もることもリスクです。
水遊びなら、しなければ良いかもしれませんが、膨大な数の人が海水浴、川遊びを楽しむ中では水難事故は稀です。そして、こうして情報を知っていれば、絶対はありませんが、かなりのケースは避けることが出来る事に気付きます。
また、子供に水遊びをさせないままでいても、中学生、高校生になって友達と海水浴に行くこともあるでしょうし、大人になってからも水遊びの機会はあるでしょう。そして、子供が出来たら連れていくこともあるでしょう。その時のためにも、正しく危険を知り、安全に水遊びを楽しむ経験をしておくことは大事だと思います。
参考サイト
上記の2つのサイトを熟読すれば、とても安心安全に遊ぶ方法、そして万が一事故になった時の対策も知ることが出来ます。
すべて読んでも僅かな時間なので、代え難い安全の為にも、水遊びをする全ての人に知っておいて欲しい内容です。
ライフジャケットのおすすめ
当記事に商品紹介は適さないと思いましたが、記事を読まれた後にはライフジャケットを検索される事も多いでしょう。赤ちゃん用(ベビー用)、子供用、大人用まで多くのサイズを早く見つけられるように記載しました。
0歳~5歳までの4サイズ選択可能
身長90㌢~100㌢ 体重20キロ以下
身長95~150cm 体重10~30kg 2色 /4サイズ //選択可
身長100㌢~180㌢ 体重25キロ~80キロ 4サイズ2色で選択可能
身長~193㌢ 体重~100キロまで可
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記事をご覧いただきありがとうございます。
毎日の植物のお世話はしておりますが、記事の更新やSNSの更新はなかなか追いつきません。
ご覧になった植物のその後の様子は、インスタグラムに投稿しているものがリアルタイムに近いですが、それでも全ての品種は紹介できていませんので、気になる物はお気軽にお問い合わせ下さい。