農業大学校

【農業大学校】愛媛県の担い手支援塾5回目の講義 農業機械について

はじめに

この講義があったのが6月25日、現在は2019年7月30日ですので、一ヶ月遅れの更新です。
記憶に残すためにはアウトプットを含めた復習が良いと言われていますが・・・一ヶ月前の事だとほとんど忘れていますね(・・;)

やっぱり、2~3日後までに更新するのが良いようです。

ともあれ、メモを取っているのである程度は思い出せます。

この日は、講義の二本立てでした。

もくじ

午前中の講義【農業機械の講義】

農業機械化の目的

先生
先生
農業機械科の目的は何でしょうか?

まず、この問いかけがありました。
僕は
「生産性の向上のため」と答えました。

その答えは3つあり

  1. 労働強度の軽減、作業能率の向上
  2. 農作業の質、精度及び土地生産性の向上
  3. 適期適作作業により生産物の収量、品質の向上

最終的には、農業経営の安定、農作物の安定供給

ということになっています。

具体的に稲作の場合、昔に比べて労働時間は8割削減されたようで、現在でもどんどん労働時間が短縮されています。

そういえば、現在は日本でもスマート農業が推進されていますね。

ドローンが農薬を撒くことで作業はスイッチ押すだけで、農薬の量も抑えられ非常に効率的になったという話もありますし、収穫をするロボットも開発されています。

僕が、実習を受けていますが、その8割は摘果をしています。将来的には摘果ロボットも開発されるでしょう。

今は、農家の方の経験や勘に頼っている摘果ですが・・・もし、AIで制御されたロボットが実用化されると、見逃さず正確に、暑さにも負けず、完璧な収量を確保することが出来るようになるのでしょうか。

農機具節約の3要素

  1. メンテナンス→稼働年数の延長
  2. 共同利用→耕作面積の拡大
  3. 中古→購入価格の低減

これらは、農機具に限らず全ての物に言えますね。
農業をビジネスとして捉えた場合、非常に大切な要素です。

その後は、エンジンの種類などの講義が続きます。

農作業の安全性

安全とは、何よりも大切ですね。
もう僕が10代の頃に聞いた話の資料では、業務上の死亡事故は建設業が驚くほどに突出していた記憶があります。ソースはありませんが・・・
なので当時より僕は、建築業以外の業種に従事していたら、自身の安全が脅かされるのは交通事故だけだと認識し、今でも運転には最新の注意を払っています。

それはさておき、現代の業務上の事故はどうなっているのでしょうか?

厚生労働省の資料によると、平成30年度の災害発生状況はこのようになっております。建設製造業で54%を占めていますから、依然、多いことには変わりありませんが、当業種も様々な改革や対策を講じ、どんどんと数値を改善してきたのですね。

思っていたよりも。第三次産業の割合が多かったです。その内訳を見てみると、交通事故が79件、墜落転落が58件で合わせて半数を占めています。

第三次産業の死亡事故が多いことは疑問なので、その産業に絞ったデータを見てみました。

そもそも、他の産業は細かく分類されているのに、第三次産業だけが幅が広すぎる感はありますが・・・

第三次産業は、アルバイトやパートタイマーなどの未熟練労働者の事故割合が多いようです。修業年未満の方が、事故割合の40%以上を占めていますから、働きはじめの方や、そういった方と一緒に働く方は注意が必要ですね。

このような一見ネガティブな情報を知っておくことで、自身が生きていく上でのリスクを軽減することが出来ます。事故率の高いことに従事するときには特に注意をしておく必要を知ることが出来ますので。

では、農業はどうなのでしょうか??

農業従事者の平成30年度の死亡事故は19名2.1%と、一見少ない割合に見えます。

しかし、業種別の就労人口には大きくばらつきがありますので、厚生労働省の千人率を見てみましょう。
千人における死傷者数割合です。これには、怪我も含まれます。

これによると、林業は建設業の5倍、農業や漁業も高い数値となっています。

なので、これから農業に就業するに当たっては、危険な職種であるという認識も必要なのかも知れませんし、もしかすると「危険は無い」という思い込みは事故率の高さに繋がっているのかも知れません。

割合としては、高いとは言えませんが、農業機械の事故は大きな事故に繋がりますので、注意が必要ですね。中古の機械を選ぶ際でも、安全性能は最新のものと同じ性能を持っているものを選ぶのが良いかも知れません。

でも、大型の機械などは「見るからに危険」というイメージがあり、使用者も注意するため、事故は少ないのかもしれません。

農業の事故で圧倒的に多いのは単純な転落や転倒なのです。

もしかすると、そんな単純な事故には注意を払わないからかもしれません。

この講義を受けてから、農家実習というものもありましたが・・・確かに転落の事故は危険だと感じました。果樹園は斜面が多く、農地の境目は高低差もあり、柵もありません、目の前の作業に集中するあまり、転落・・・という危険はありそうです。

午後の授業【病虫害の講義】

丸一日と押しての講義となりますが、午後は病虫害の講義です。
前回は、害虫との戦いの歴史でしたが、今回は実用的な農薬利用の内容でした。
農薬散布の目安の計算式なども教えてもらいました。

基本的には、資料などでいつでも確認出来るものです。
興味深いのは、もう少し前の農業は、特に農家の方の経験や勘頼りでしたが、数値化されて、かれらの経験値は正しかったという結果が出たようです。

コンパニオンプランツという言葉を聞いたことがありますが、実は僕はそれらはあまり効果がないと思っていましたが・・・とても有効なようです。

早速、お家の畑にもマリーゴールドを植えておきました。

マリーゴールドにも種類があって、フレンチマリーゴールドが一番効果が高いようです。

バジルも良いそうで、トマトとバジルを一緒に植えたいですね。

ミントもアブラムシや、毛虫に良いみたいです。ちなみにミントは欧州では雑草扱いされているようで、一度植えると除去は困難で、ものすごい勢いで毎年生えてきます。
家にも、アップルとかオレンジとか、ミントを植えているのですが、確かにもの凄い茂ってます。けど、害虫に有効と知れば、良いのかなと言う気もします。

現代は、特に環境に優しい事に注目が集まっています。近い将来はこの流れは加速して、環境に良くないと融資も付かない時代が来るかも知れません。
そういう意味でも、今後農業に参入するならば、薬品に頼らない・・・0は無理かもしれませんが、自然の有効な成分を活用していくのも大切ですね。